2012/12/20

クリスマスの過ごし方~Jill Briscoeに聞く その3

(続き)

JBU:クリスマスの時期、商業主義に踊らされず、自分も家族もクリスマスの本当の意味を見失わないようにするにはどうしたらよいですか?

ジル:私は50歳になったとき、クリスマスプレゼントを新たに買うのをやめました。そして、クリスマスを簡素化し、本当の意味を見失わずにいようと決めたのです。
その代わりに、「世代を越える贈り物(heritage gifts)」を愛する家族や友人にすることにしました。

自分にとって大切なもので、他の人にとっても価値があるもの、たとえば宝飾品や家族の形見などをあげるようにし始めました。

ある年には、娘にダイニングセットをあげました。娘の家にまさにぴったりで、娘家族も喜んで使ってくれました。

あるいは、その人のためにメモをはさんだ聖書や、日記や、その家庭オリジナルの料理レシピなどをあげるもよいアイデアですね。

子どもや孫にも、同じ方法を勧めています。
こうした贈り物は、ただ必要もないのにするやりとりのための買い物をしないですみます。



JBU:多くの人にとって、クリスマスは1年の中でとても悲しい時期にもなりえます。クリスマスに生じうる心の痛みをどのように扱ったらよいですか?


ジル:神様が私たちの人生に痛みを許されたのなら、痛みをそのままにしておくべきだと思います。良い方である神様の御手からそれを受け取って、何かの目的のために神様がそうされていると知ることです。

もしそうしたならば、神様について今まで知らなかったことを知るようになり、他の人についても今まで知らなかったことを知るようになり、自分自身についても知らなかったことを知るでしょう。

辛い時期の間、私たちは「主よ、この状況を受け入れます。あなたが支配しておられると信じます。痛みを通してより成長し、他の人を思いやり、あなたに似るものとなれますように」と言うべきです。

そして自分に対しては、「この試練の前には得ていなかったもののうち、何を他の人々に与えることができるだろうか」と問うことができます。

神様は私たちが神から慰めを受けるので、他の人をも慰めることができるのだと言われました。神様は辛い出来事をただ私たちの心の成長だけではなく、より良い宣教の働きをするために用いてくださいます。


JBU:読者に、今年のクリスマスの季節を迎えるにあたって、何かすすめたいことはありますか?

ジル:12月の間、少なくとも日に10~15分、神様のことを思う時間をとるように約束されてはどうかと思います。
そうすることで、毎晩寝る前の一瞬の祈りでは得られない、決心や計画が与えられるでしょう。

マルタとマリヤのことを思い出してください。・・・もし私たちが祝福を受けられないほど忙しすぎるなら、私たちは最愛の人にとっての祝福にもなれないでしょう。

もし祈りと聖書の学びをしないなら、(ナルニアの)悪い女王が全てを奪ってしまうでしょう。
そうなるべきではありません。

私たちは心を単なる「冬のお祭り」ではなく、キリストご自身によくよく向けてまいりましょう。




JBU2012冬号より
Copyright 2012 Holly G. Miller. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045
  

2012/12/19

クリスマスの過ごし方~Jill Briscoeに聞く その2

(続き)

JBU:クリスマスの時期は、長距離の移動をしなくてもとても疲れます。この時期のために、精神的そして霊的に、どんな準備をしていますか?


ジル:毎年、いくつかのクリスマス集会でメッセージをするように頼まれるので、感謝しています。こうした依頼のおかげで、早くからメッセージの準備と新しい視点でキリストの誕生を見るという心の準備ができるのです。

何年も前になりますが、C.S.ルイスの「ナルニア国物語」を引いてクリスマスのメッセージをしました。
ナルニアは氷と雪の国で、悪い女王がクリスマスを冬の季節から消してしまっていました。
でも、神様を象徴するライオンが声をあげた時、ようやく氷が解けました。

私が伝えたかったのは、クリスマスを単なる「冬のお祭り」として祝う人はとても多いのですが、それは真のクリスマスを祝っているのではないということです。

私の両親は素晴らしい人たちでしたが、やはり「冬のお祭り」としてしか祝っていませんでした。それは美しく、楽しく、歌が流れ、くるみを焼き、そのほか伝統的な冬の楽しみを楽しみました。私はそのお祝いが大好きで、母がいろいろなことをしてくれるのがとても楽しかったのです。

けれども、両親は家族を礼拝していたのでした。つまり、彼らにとっては、家族が神となっていたのです。そうした姿勢だと、世の価値観から自由であるというよりもそこに埋没してしまうので、家庭が与えられていることによる満足感は得られないのです。

メッセージをするよう招かれるのは、人々の関心を単なる「冬のお祭り」ではなくキリストに向ける機会だととらえています。




JBU:クリスマスには、私たちは「マルタとマリヤ」のようです。マルタのように、お祝いのためにすべき、こまごまとしたことに気をつかいます。けれども同時に、マリヤのようにクリスマスの本当の意味である、霊的なことにも心を集中したいと思います。
どうすれば、すべきこととのバランスをとりつつ、他の人にも仕えることができますか?


ジル:神様と共に過ごす時間をとるよう、自分に厳しく課すことや、
霊的なことに心を向けて働くこと、
またささいなことに煩わされないことによって可能だと思います。

本当に大切なことに関して計画を立て、子どもも共に参加してはどうでしょうか。
子どもたちにとって、自分の両親が炊き出しの奉仕をしたり、服役中の家族がいる人に贈り物を買ったりするのに加わるのはよいことです。
家族そろって、他の人のために料理をし、買い物をし、プレゼントを用意することができます。
各家庭でも、クリスマスの食事を用意して神様を知らない人を招くことができます。

クリスマスは家庭を愛に満ちた場所として、伝道ができるまたとない機会です。

ニューヨークの学生だったとき、カストロはアメリカ人の家庭に招かれたいと切に望んでいましたが、そのチャンスはありませんでした。
もし彼が招かれていたらどうなっていたか、考えてみてください。
アメリカ国内には、家に帰るお金がないため、学校の寮に残ってクリスマス休暇を過ごす学生が非常に多くいます。
そうです。あなたも若い人を招いてクリスマスを分かち合うことで、国をも変えうることがあるのです。




(続く)


JBU2012冬号より
Copyright 2012 Holly G. Miller. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045
  

2012/12/18

クリスマスの過ごし方~Jill Briscoeに聞く その1

ジル・ブリスコー先生が、人々に仕えることを通して、クリスマスが福音を分かち合うのにいかに最適な時であるのかを話してくださいました。

聞き手 Holly G.Miller





Just Between Us 誌の主筆ジル・ブリスコー先生は、「ごめんなさいね、我が家にはクッキーのレシピがなくって」と言いました。
クリスマスの季節になりましたが、彼女は笑いながら、自分には焼き菓子を焼くことも、手作りのアイデアもないのよ、と言いました。

それどころか、ウィスコンシン州ウォーキシャの湖畔にある自宅では、クリスマスの飾りつけは最小限におさえられています。
小さなポインセチアが一つ、暖炉のそばにリースが一つ、ろうそくが数本、テーブルの上にクリスマス物語のガラスの置物、そしてインド更紗をかけた椅子だけです。

家族は集まるのでしょうか?いいえ、多くの人が実家に帰ろうとするとき、ブリスコー夫妻は国際的なミニストリーのベースがであるエルムブルック教会から旅立つ準備をしていました。

夫婦の思いは一つです。それは、「機会をのがさず、主に仕える」ことです。

大衆伝道者として、彼らはクリスマスとは人々が福音に心を開く時だ、ということを知っています。
これまで、12月には南アフリカ、トリニダード・トバゴ共和国、オーストラリアなどに伝道旅行をしてきました。

クリスマスに家を空けることは、今に始まったことではない、と彼女は語ります。
「イエス様も自宅にとどまることはありませんでした。他の人のために忙しく仕えたのです。それに、自分の時間をささげたことを通して、だれかが天国に行けるとするなら、それよりもすばらしいプレゼントはないと思います。」

Just Between Us誌では、再び海外に出発する前に、ジル先生からどのようにクリスマスの休暇をキリストを周囲の人とわかちあう時とできるのか、またどのようにキリストから目を離さないでいられるかを話してもらいました。




JBU:忙しい中で、クリスマスのお祝いはされますか?

ジル:いわゆる普通の家庭のするようなクリスマスパーティーはしません。
3人の子どもを育てながら宣教の働きをしてきましたから、皆が一緒に集まるということはありませんでした。
数人がこの時に集まり、別の何人かがまた集まり・・・というふうにしています。
現在は孫が与えられているので(この時点で13人)、もっと大きな家族になりました。
私たちは物ではなく、互いの時間を可能な時に与えあうようにしています。


JBU:ご自宅を遠く離れてクリスマスを迎える、ということが多いと思います。
イギリスを1970年に離れられた直後の、初めのクリスマスはいかがでしたか?

ジル:渡米して初めのクリスマスはとても辛かったです。
夫婦とも、それぞれ実家に独り暮らしの母親を残してきていました。
私たちは神様のみこころに従ってきたのであり、ここにいることが神の願いなのだ、と信仰をもって理解することにしました。他の人に仕えていることも助けになりました。

(続く)


JBU2012冬号より
Copyright 2012 Holly G. Miller. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045
  

Intentional Living:神の計画を意図的に生きる(5)

5 ふりかえり、 再評価し、 選ぶ。 主とともに歩みながら、目標を設定し、毎日のよい習慣を実践してください。 途中で立ち止まり、熟考し、再評価し、選択することです。 Intentional living は、大陸横断紀行によく似ています。 走行中に車を停め、燃料を補給する必要があ...