2013/11/28

嫉妬を感謝に変える その1

                      「あんな家に住めたら・・・!」
                                 Shalrla Fritz
 
嫉妬とは、だれにでも起こりうる悪感情です。若い女性でも、中年でも、高齢でも。
嫉妬は、社会で重要な地位にある女性にも、家庭を守る主婦にも起こりえます。
そして、主の働きをしている女性でさえ、時には抱いてしまう感情です。

誰かが自分より有名だったり、成功したり、裕福だったりすると、ほとんどの女性はつい妬みを起こします。スキニージーンズを素敵にはきこなしている人を見ても、うらやましく思う人は多いのではないでしょうか。

献身している女性も、奉仕に伴う苦労を味わわない女性のことをうらやましく思うかもしれません。あるいは、自分よりもうまくいっている宣教の働きを見ると、妬ましく思うことがあるかもしれません。
とにかく、嫉妬はどんな人にも起こるものなのです。


私が嫉妬を覚えたのは、牧師の夫と私がシカゴ郊外の牧師館に初めて引っ越したときのことでした。

それまでは、いつも古くて味わいのある家に住めたらすてきだろうな、と思っていました。
けれども、この牧師館は、そんな言葉で言い表せるものではありませんでした。
築50年の古さからくる不具合に比べて、よいところは何もありませんでした。

私は不平を言わないでおこうとしました。
あまり魅力的でないこの家によいところがあるとすれば、いくつかの大きな窓からは外がよく見えました。ただし、ほとんどは開けることができませんでした。
2階のバスルームには、トイレ、洗面所、シャワーといった必要な設備が整ってはいました。しかし、非常に狭いスペースしかありませんでした。
キッチンにも機能的なコンロがありました。ただし、1970年代製のものでした。

とりわけ、じめじめした暗い地下室は最悪でした。
地下はこの家を建てた人が手で掘ったもので、天井が低く床が傾いており、地下とよべるものではありませんでした。
天井までは160~180センチしかなく、特に身長が180センチ以上ある夫にとっては苦痛でした。

そして、この地下室は水漏れがしました。
雨が降るたび、階下はミシガン湖のように水びたしになりました。
洗濯機のところに行くために、私は洗濯かごを抱えて水びたしの床を乗り越えなければなりませんでした。

洗濯といえば、この家の水がまた問題でした。
この家に引っ越すとわかった時には、井戸水だと聞いていたので
「井戸水だったら、心配ないわ」と思っていました。
私も井戸水を使う家で育ち、何の問題もなかったからです。
夫も洗濯機を据え付けました。

モンタナから数日かけて引っ越してきたので、私はぜひとも洗濯をしたいと思いました。

ところが白い衣服を入れたはずなのに、洗濯が終わってみるとオレンジ色になっているのです!
明らかに、水に多くの鉄が混入しているということでした。
私の頭髪にも影響がありました。
シャワーで髪をぬらしてシャンプーをすると、オレンジ色の泡が私の金髪から流れ落ちるのです!


このような古い家にいましたが、そんな時に1マイルほど離れた場所に新しい分譲地の開発が始まりました。
そこに建てられる家々は大きく、きれいで、レンガ造りのすばらしいものでした。
バスルームでさえ、私の家のリビングルームよりも大きいに違いないと思いました。

私は嫉妬を表面には出しませんでしたが、その住宅地を通り過ぎ、狭い我が家の駐車場に車を止めると、不満を感じたものです。
我が家とあの家々の違いはあまりにも明らかでした。
私の心に憤りのような苦い気持ちがわいてきました。


ある日、そんな思いの自分と葛藤しているとき、使徒パウロがピリピ書でこう述べているのが目に留まりました。
「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」(ピリ4:11)。

その時、これこそ私の生活に欠けているものだ、と神様が語っておられるのを感じました。
満足こそ、嫉妬に打ち勝つカギでした。

けれども、どのようにすれば満ち足りる心を養うことができるでしょうか。
私は、信仰の勇者であるパウロでさえ、満足を「学」ばなければならなかったということに励まされました。
なぜなら、私も同じように、苦い思いでなく満足を「学ぶ」ことが可能である、ということだと思ったからです。

では、パウロは満足を学ぶにはどうすればよい、と語っているでしょうか。
  
(その2 に続く)


Intentional Living:神の計画を意図的に生きる(5)

5 ふりかえり、 再評価し、 選ぶ。 主とともに歩みながら、目標を設定し、毎日のよい習慣を実践してください。 途中で立ち止まり、熟考し、再評価し、選択することです。 Intentional living は、大陸横断紀行によく似ています。 走行中に車を停め、燃料を補給する必要があ...